放課後,部活の時間。

久しぶりだった。

部活が楽しみで仕方無かったんだ。


「さて?」

悠が準備室の椅子に座りながら私に声をかけた。

「あ、うん。」

私も向かい合って座った。

「・・・・・。」

「・・・・・。」

悠は何も言ってこない。

「・・・・春?何歌うの??」

「へ!?」



私が拍子抜けしてしまった。


「部活中でしょ~」

「あ・・・そ・・・ア・・・」


すっかりうっかり・・・何から打ち明けようかと思っていた。

部活に来てくれたのが嬉しかったはずなのに。


「その前に・・・ごめんね,一人にさせて。」

「!」

悠が誤ってきた。