「何があったの?」

頭をなでられながらカエデクンのやさしい声が聞こえる。


「言っていいよ?なんでも・・・」

「カケルクン・・・・」

「うん?」


「カケルクン・・・カケルク・・・・・カケルくん・・・」

「・・・うん?」

「ふ・・・フわああ・・・」


あふれ出す涙が止まらなくて・・・・

声まで出てきた。

カケルクンは泣きじゃくる私を連れて,近くのベンチに座らせた。