私は立ち上がって海へ向かった。

靴をぬいで,靴下を脱いで,足だけを海に入れた。



「つめたい。」



水温はほんのり冷たい。

波が引いて行く度に私のかかとの下の砂がさらわれていく。

あー・・・・・本当に泣けてきた。




私は一歩,足を進めようとした。













そのとき










「春美!!!!」








私は腕を掴まれた。