「んだよぉ笑うなよ。」

彼がまたすとんとベンチに座った。

「だってぇ。必死な姿がおかしくて!」

「必死にもなるっつーの。」





ドキン





「なるだろ。」



私は彼の腕の中にいた。

「俺のこの鼓動わかる?キザイこと言うけど。」


私は眼を閉じて彼を感じる。





「・・・ドキドキいってる。」

「速いだろ?」

「・・・うん。」


「これだけ本気なの。オレ。」