いやだなぁ・・・
もし警察にその人が見つかっちゃったら;;
私の後味も悪いし・・・
「そうかしたのか??顔色悪いぞ?」
「そぉですか??なんでもな・・・ぃ・・・」
―――――――――――ッッ!!!
いたッッ!!!
絶対あの時の人だッッ!!
今は時刻がこの間より早いから姿がよく見える。
姿といっても段差のせいで頭だけだけど・・・
動かない様子から,絶対そうだと確信した。
「せ・・・・先生たちって結婚してるんでしたっけぇ!!!?」
私は,先生たちがフェンスのほうを見ないように大声で話し始めた。
「は??・・・まぁしてるけど。」
「俺はまだ・・・。」
「そっそぉなんですかぁ!!」
私が大声を出した理由はもうひとつ。
この声に気がついて!!
そしたらきっとこの間みたいに逃げていくはず。
「お子さんは!!?」
「2人いるけど・・・ホント0なんだよ急に;」
「いやぁ~!!気になって;;」
ちらっとフェンスのほうを見た。
あ!!!
顔が見えた。
こっちを見てる。
目が合った!!!
よかった,見てくれてる!!
私は,目線で合図を送る。
『逃げろ』って・・・
でも,彼は全然気が付いていないようだ。
先生をこの場所から離さないとだめだ・・・・・!!
「せ・・・先生,私が人を見たのは向こう側ですよ!?」
私はフェンスと反対側を指さす。
「え?ここだろ??だって部室・・・」
「違いますよ!!あっちです!!部室のほうに歩いてきたんですよ!」
精一杯嘘をついた。
「う~ん、そぉか。じゃぁあっち見に行ってみますか。」
「そぉですね。」
そう言って,先生たちは行ってしまった。
先生たちの姿が見えなくなったところで,私はその人に話しかけた。