昨日会った・・・男の人。
バッシュの音・・・・彼はきっとそれを聞いていた。
なぜだろう。
確信はない。
でもそう思えてしまう。
きっと空き巣の犯人ではない。
もし・・・もし見回りの先生に見つかって,泥棒扱いされたら。。
かわいそうだよね。
告げ口しなければよかったと,なぜか後悔した。
「・・・・・・・・・。」
私は走って部屋を出た。
「ハァ、ハァ、ハァ!!」
向かう先は昨日のフェンス。
あの人がいるかもしれない。
そう思って階段を駆け降りた。
フェンスの近くまで来たところで・・・・・
「瀧野??」
「!!!?・・・先生!」
見回りの先生2人がうろうろしていた。
「どうした,そんな走って。」
「え・・・いや,別に。は・・・走りたい気分で;;;」
「なんだそりゃ。」
クスっと笑う先生。
私はフェンス下が気になった。
バスケ部とバレー部のバッシュの音がする。
「先生、見回りしてるんですか??」
「あぁ。なんせ被害額が半端なくてな。」
「もしかして・・・警察とか??」
「連絡したよ。これからくるみたいだ。」
エ!!!??
「来るんですか!!!?」
「な・・・なんだよ;」
どうしよう,警察とか;;;