「健…?」


少し離れていたので、その姿に確信は持てなかったが、健に似ている。


リサイクルショップ?



健らしき人が入っていったお店の看板は、リサイクルショップ。



目を凝らして見ていると、


『もしもしー』


電話越しに晴人くんの声が聞こえてきて、ハッとする。

「あ、晴人くん?着いたよ…ん?」


肩をポンと叩かれて、振り返った。


晴人くんが、携帯電話を耳に抑えたまま、にっこり笑っていつのまにか後ろに立っていた。