桜の花びらが空を舞う。
暖かい空気に包まれて始業式を迎えます


私、野崎彩芽。
ドジでどこか抜けてる女の子
これからクラス発表の紙をもらいに行くからドキドキしてます!

「彩芽ー!」

後ろから走ってくるのは昨年同じクラスで仲の良かった友達の神野由香里、天然パーマな髪が特徴な優しいお姉さんキャラなんです。

「おぅ、由香里おはよっ!クラス発表ドキドキするねぇ…私、由香里居なきゃ生きていけないよぉー」

「なに言ってんのよー!っあ、紙配ってるよ!行こ!」

私は由香里に手を引かれて走った。


私は3-4。
上の方に目をやると、由香里も一緒だった。他には1年生の時同じクラスだった原中陵子や蜂屋慶太が一緒だった。

そして、私の気になる存在。
藤野梨々香は隣のクラスだった。
梨々香は、学年一、いや学校一可愛くて性格がいいと噂になっている。
なのに、私はまだ一度も話したことがないのだ。