バレンタイン前日の、午後11時。



「よし、これで全部…ってうわぁ!?」



一人でキッチンに立ち、明日のためにひたすらチョコを作り続けていた私は、ふと顔を上げて驚いた。


何故なら――…



「ど、どうしよう…!?」



ふと気付けば、少し大きめのダイニングテーブルの上に、私の作ったチョコの数々が所狭しと並んでいたから。