「え?うん、婚約者くんに今日学校で会っただろう?」





 えっ......?いや、待って、、、





「…私、婚約者がいるなんて聞いてないよ...?」


「ん?いや、おととい言ったばかりじゃないか!!」





 おととい...?

 言ってたような、言ってなかったような......

 明後日、ようするに今日の準備で忙しかったから覚えてないな...。



「…そう、だったけ...?」

「うん、…そうだったよ...?」


「うん、ごめん...記憶にないっ☆((テヘッ」

「…そっかぁ、、、…って“記憶にないっ”じゃあなぁいぃぃぃぃいっ!!!!!」


わぁお!いつも娘に甘い過保護な父が珍しく怒ってる(笑)

今回ばかりはっ!、ってすごい形相で怒ってる、、、




…でも、こんなときのための“とっておき”を私は持っているっ★



「おとさぁん~!ごめんなさぁい~!((涙目」



「/////…もぅ、小夜はずるいっ!お父さんがそれに弱いって分かっててしてるんでしょっ?!…許す。」

父は思う。

(分かっていて許す私もどうかと...。)

と。