――――――――――
―――――――――――――――
『小夜ちゃん、遊ぼっ♪』
『うん、遊ぼう………くんっ!』
目の前に広がるのは、私の家の広大な庭。そして、大好きな男の子
『小夜ちゃん、リス公園に行こう!』
『うん!しゅっぱ~つっ!!』
パッと画面が変わり、逃げている私と男の子が映る。
『小夜ちゃんっ、ちょっと我慢してついてきてねっ!!』
焦っている男の子。
なんで逃げてるのかはわからない。
ただ必死に、追いかけてくるものから逃げている。
男の子は私の手を握り必死に走っている。
私はただただ必死に付いて走っている。
いつの間にか数メートル先に大通りがある。
右から大型トラックがやって来る。
それに気付いていない男の子は道路に飛び出した。
『危ないっ!!!』
―――――――――――――――
――――――――――