そこには“橘くん”がいたんだ。



なぜに?



そんな疑問の解は自分でも解ってる。



でも、受け入れたくない自分もいる。





しかし、そんな自分との闘いはあっけなく終わりを告げられた。





「そうだよ、彩人くんが婚約者だよ。もう、知り合いだったのかい?…聞いてるのか、小夜?」



お父さんの言ってることなんて信じられない。


また、「なんて、冗談だけどね☆」って言ってくれるはず...





なのに。。



なんでこんなときだけ真剣な顔して言うの?





そして、次の橘くんの言葉で私の現実逃避の世界は脆くも儚くも壊れてしまうんだ...