なんかあったっけ?


 頭をフル回転しても思い浮かばない。


 最終的にはリンカの瞳を見つめ、首をかしげてしまう始末。





「……わかった、もう教えてあげる…」



 心底呆れたような顔をしてじっと顔を見られた。



「スバルの誕生日じゃない!」



 へっ?

 俺の誕生日?


「あぁ、そっか。そういえばクリスマスが誕生日だった。」


「まさか自分の誕生日を忘れていたなんて…“一応”誕生日おめでとう」



 一応をやけに強調してひねくれたように祝うリンカ。


 素直じゃないリンカらしい祝い方。


「ありがとう、素直じゃないリンカさん♪」


「なっ、祝って……」


「今日は盛大に飲むぞ~っ!!!」


 リンカの言い訳をかき消すかのようにサークルリーダーの声が重なった。




 それから1時まで盛大に酒がくみかわされた。