「さよ゙~!やだよ゙~っ!!」


「本人たちが泣かないで、ちーちゃんが泣いてどうするのよ~?」


「だっで~」








 みんながそれぞれ写真撮影やら最後の話をしている中、私はちーちゃんに泣きつかれていた。








「もう…また会いにくるから泣かないの」


「グスッ…わがっだ…会いに…ぎてね……」


「うん!」





 綺麗なお顔が台無しだけど、私との別れが寂しくて泣いてくれるなんて嬉しい。








「まだ泣いてんのかよ、ちー」


「ゔるさい゙っ!」


「すぐ会えるじゃねえか!」


「あっ、そうか!・・・じゃあまたね!」





 あれ?


 切り替え早すぎない?



 悲しい時間もう終わり?








「小夜さん、行きましょう。」


「う、うん…?」








 いきなり現れた彩人くん。



 それから手を引かれ、迎えに来ていたらしい彩人くんの家の車に乗った。