「橘センパ~イ!お話しましょ~?」


「小夜さんとご飯を食べるので。」


「じゃあ、カリンも混ぜてえ~」










 ついに教室までやってきた勘違い女。





 彩人くんはもう疲れ果てて顔がひきつっている。





 そろそろ彩人くんの疲労もピークだと思う。










「ボク、小夜さんとの時間は邪魔されたくないんです。」


「え~?カリンとお話した方が楽しいよぉ!」










 どこまでも勘違いをし続ける女。





 でも、よくもあんなに拒否されていながら話しかけれるな、と呆れたりする。










「彩人も厄介な女の子に好かれたもんだねぇ………」


「それは同感。なんか、可愛そうになってきた」





 前と右隣の二人が哀れみを込めた目で彩人くんを見ながら話していた。










「女王様はいいの?」










 いきなり翔流くんに話を振られた。





 いいの?…って…?