「なんか、左手の薬指って結婚指輪みたいっ(笑)」


「っ/////」










 冗談のつもりで言ったのに彩人くんの顔が赤くなった。










「冗談だよ。・・・それにしても嬉しいな!」


「・・・。」


「どうしたの?黙っちゃって。」










 さっきから私と目も合わせようとしない。










「ねぇ?」


「あの、実は………」


「実は……?」










 彩人くんは目を合わせたりそらしたりしてモジモジしている。




















「・・・・・・婚約指輪なんです。」