「あの、小夜さん。」


「な、何っ…!?」


「この微妙な隙間なんですか?」


「いや、これはその~………」










 彼と私の隙間、約30センチ。





 危ない狼くんには近づけません!





 あのあとからやけに意識してしまって今ではこの有り様。










 今は部屋にいて、私たちは畳に座っていた。





 部屋は和室でシンプルにまとまっている。





 必要なものはすべてそろっているし、窓からは綺麗な夜景も見える。










「あの、もしかして意識しているんですか?」


「へっ!?べっ、別にっ!?」










 思いっきり顔がニヤニヤして、面白がっている様子。





 明らかに動揺している私。



 しかも隠しきれてない。





 ダメじゃん私!










「そんなに意識してくれているなんて………期待に応えなくてはいけませんね★」










 そう言ったかとおもうと、いきなり押し倒された。










「え、ちょっとまっ…んっ」










 呆気なく唇を重ねられ、口を塞がれてしまった。