うん、それが何?





 だって、どうしても私たちが残っちゃうんだもん。










 実は、部屋は二人ずつになっていた。





 ハヤTが『男女混合でも何でもいい』とか適当なことを言ったから、みんなわぁーと決めちゃって私たちが余った。





「しょうがないじゃん。余っちゃったんだから。」





 私のことばに対してちーちゃんは大きなため息をつき言った。










「クラスのみんなが仕組んだに決まってるでしょう?」


「えっ!?嘘っ!?」


「本当よ。こんなことで嘘ついてどうするのよ。」










 まぁ、確かにみんなニヤニヤしていたけど………





 驚きの事実だ。





 ということは、まんまとはめられたということか。










「いや~、橘が小夜に何するか楽しみだわ~♪」


「はぁ…?何もしないでしょ。」


「いや、絶対に何かするはずよ!」










 ・・・・・・そんなに熱弁されても










「彩人くんをそんな目で見ないで。そんなひとじゃないから。」


「何を根拠にそんなこと言ってるんだか。」


「何をぉっ!?」










 失礼なひとだ!


 彩人くんを変態呼ばわりしてっ!!!










「だって、ところ構わずどこでもキスするじゃない!」