「ちょっ…んっ」










 話そうとすると口を塞がれてしまう。





 優しくて甘い感覚。





 そしてどことなく安心できる。





 彩人くんはそんなキスをしてくれる。










「小夜さんは…」


「・・・ん?」


「やっぱりいいです。おやすみなさい。」


「おやす…んっ………」










 キスをされたあとの記憶はない。





 だって、眠たくて寝ちゃったもん!





 でも、彩人くんが何かを言おうとしていたのを覚えている。





 何を言おうとしたんだろう…?