でも、なにか気になるような...?
今、『折角、押し倒したのに』って言ったよね...?
ってことは...
「彩人くん、わざと倒れてきたの?★」
「さぁ...?」
わざとらしく、ニヤつかせて言う、目の前の確信犯。
あぁ、腹立たしい!
すっごくイライラしてきた
「彩人くんっ、許さないから~っ!!待て~っ!!」
「イヤです~っ!!」
追いかける私。
逃げる確信犯。
セカンドキスを奪われた恨みは大きいからっ!!
こうして、私たちの鬼ごっこは帰るまで続けられたのでした☆
「ふぅ、やっと捕まえた♪」
「うっ...」
心底どうしようかと考えている彩人くんに、私は耳元でこう言った。
「サードキスは二人っきりでしようね...」