私はいつの間にか、自分の席から彼を思いっきり睨んでいたらしい。
彼は少し驚いた顔をしていたが、やがてにっこりと微笑んだ。
「どうして僕をそんなに睨んでるのぉ?僕と学級委員をするのが、そんなにイヤだったぁ??」
と、言いながら。。
(あぁ、なんと余計なことを...。これじゃぁ、...)
「スバル様とすることがイヤですってっ!?何様のつもりよっ?!」
「スバル様が“わざわざ”してくださるっておっしゃってるのに...なんて無礼者っ!!」
…ほら、やっぱり。。
これだからこういう綺麗系男子キライなんだよ...
ファンに、小言になってない小言で妬まれるし、文句言われるし...ロクなことがない。。
はぁ...仕方ないし、、、
「嫌だなんて微塵も思ってないよ。むしろ、紅月くんみたいな人と一緒にできて嬉しいよ((ニッコリ」
できるだけ笑顔で優しく言った。
…たぶん。。
「そっかぁ...、ありがとぅ((ニッコリ」
…こうして、なんとか“スバル様ファン”の痛い視線を無理矢理払いのけた。。