ほら~っ!やっぱりーっ!
「プハッ…橘っ、おまえっ、どんだけ独占欲つえーのっ?!…ギャハハッ」
笑い転げるハヤT。
いやいや、ちょっと待ってっ!
「何を言ってるの、彩人くん?」
「事実を言ったまでですよ。本当に見せたくないんです!」
あの、『キリッ!』みたいに言われても困るんですが…
というか、キャラ変わりすぎやしませんか?
最初の頃は名前を呼んだだけで照れてたのに。
今じゃ、こんなことを平気で言うからねっ?!
「なんか、最初の頃と雰囲気変わったね、橘…」
「同感…」
「それはいいとして、夏休みプール行かない?」
プール…?
「誰と?」
「この四人で」
まじか~~~っ!?!?
「無理だよ、水着着るのヤだもん!」
「いいじゃねーか!コイツ見たがってるぞ~、アリスの水着姿。」
「べつにっ見たがってなんかっ…!」
「あ~、はいはい。強がんなくったっていいわよー?思春期の男の子ですものね♪」
「彼女の水着姿くらい見たくもなるよなー?」
「…うっ」
いいように丸く納められてる彩人くん初めて見たっ!
・・・じゃなくて!
「私はぜーったいにっ!反対だからっ!」
バカップルが白々しい目で見てくる。
「しょうがないわね~…じゃ、多数決で。賛成のひと~!は~い!」
手を挙げる方3名。
「はい、決まり。行きましょうね~♪」
私の抗議は5秒ほどで終わってしまった。
「絶対にヤダ~~~~~~~~~~っ!!!!!」