一ヶ月前
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inトイレ



「萌ー!早くメイクしてよー!」

「まってよ!今終わるから!



って!あ!はさみ持ってない?」



「はさみ?なんで?」


「二重にするテープ、切りたい
んだけどなぁー」


「100きんで、買えば?」


「えー…,」

100円でも大切な私は
他に方法がないか
考えていた。



すると、目の視界に
携帯ショップが見えた。



あ!あそこなら
はさみある!かも!




「ね!携帯ショップなら
はさみあるんじゃないかな?」



「え!辞めなよ!ないよー。」



「いや!100円で買うよりいいよ!」



友達の笑(えみ)の話も
聞かず、ショップに歩きだした。




「すいません!はさみ
貸して下さい!!」



へ?って顔をした、お兄さんが
やっと意味を理解したように
はさみを貸してくれた。



「ありがとうございます!」




『なにに使うんですかー?』

二重テープを切ってる私を
不思議そうに見つめて、話
かけてきた。


「二重にするためのテープです!」



『そーですか!』



「わざわざありがとうございました!」








そうしてメイクに満足した
私は
笑と遊びに出かけたのだ。