「プロポーズなんてしてないよっ!」


意味もわからず、さっきの言葉を言ったとしても。

俺は嬉しくて仕方がない。



「…愛、笑。ホワイトデー、楽しみにしといて」


名まえを初めて呼んだからすっごい緊張。


でも呼ばれた本人は喜んでくれたみたいで抱きついてきた。


…はぁ、本気でやめてほしい。


緊張してるのを顔に出さないように頑張ってたのに、抱きつかれたら心臓ばくばくしてるのバレるじゃん。



「ふふっ、楽しみにしてるね!…蒼大好き。」



そんなことを言った愛笑はいつもの笑顔だった。