ケーキを食ってもやっぱり俺はうまい、なんて言ってあげれなかった。


「…来年はくれないの?」

でもなぜだかこの言葉は素直に言えた。


「ずっとあげるに決まってるじゃんかー!!あたしがお婆ちゃんになっても必ずあげるよ!」


せっかく素直に言ったのに、笑いながら返された。なんか俺だけ必死みたいじゃんか。


ってか、今のって。


「…プロポーズ?」


本気でそう思ってしまった。

思わず笑みがこぼれる。

ずっとチョコをくれる、それは俺といつまでも一緒にいてくれるってこと。