「起きろ、起きろ!」 「んんー…、」 心地よく眠っていた桃杏は頬をぺちぺちと叩かれて起こされた。 「わかったって、起きるからそんなに叩かないでー…、」 「やっと起きたか」 「…え?」 目覚めた桃杏の目に真っ先に映されたのは、さっき触ったうさぎのぬいぐるみ。 おまけにそのぬいぐるみが桃杏の頬を叩き、「やれやれ」と喋っていたのだ。 この状態を寝起きながらに理解した桃杏は、 「ええぇええぇぇえー??!!!」 大絶叫した。