「私みたいな色の髪ってリクは、真っ白なうさぎでしょう?」 ―…そうだよ、リクは汚れひとつない綺麗な真っ白なうさぎなのに、真っ黒な私の髪とは正反対だ。 桃杏は引っかかった正体に気づいた。 「あぁ、そうか言ってなかったな」 「悪い悪い」とリクは桃杏に向き直り、 「俺、元は人間なんだ」 …そう、口にした。