「桃杏の髪って綺麗だよな」

そう呟いたリクは桃杏の髪の毛を見つめる。

「…いきなりどーしたの?私髪の毛褒められたことなんてないのに」


桃杏は高い位置でツインテールにしてある髪の毛をつまんでみた。

桃杏の髪の毛は結んであって毛先が腰らへんにある。前髪は目に被らないように自分で切りそろえている。



「色がいいんだよ。真っ黒で、綺麗。艶もあるし」

「ふうん。そーなのかなー…」


今度はつまんだ髪を少しずつ離していく。
全部離れたらまたつまんで離す。それの繰り返し。