「だろうな。
俺、帰るわ。
もう殺る必要もねェだろ?」


「あー… うん。
えっと… ありがとう…」


ポカンとしたままの景時にニヤリと笑いかけた黒曜が、踵を返そうとする。

あら?

なんか俺、大事なコト…

…!!


「ちょーっと、待ったぁぁぁ!!
ごめん、なんか服貸して!!」


景時が必死の形相で、歩み去ろうとする足に縋りついた。

それを見下ろした黒曜が、顔を顰める。


「…
これ以上、オメェに何かやる気はねェよ。」


ああぁ…
ご無体な…

てか、オメェにナンモ貰ってなくね?


「もうイイ…
お嫁に行けなくなったら、うさちゃんに責任取ってもらうから…」


「はぁん??!!」