「???!!!」


景時は身体を隠すことも忘れ、額から伸びる二本のソレを両手で握りしめた。


「なんじゃこりゃぁぁぁ??!!」


ジーパンか。


「角じゃねーか。
俺らにもあンだろ?」


黒曜先生!
そんな冷静に答えてる場合なンデスカ?!

金魚のように口をパクパクし続ける景時を見て、黒曜は堪えきれず吹き出した。


「ハハハっ
おまえ、鬼になったンだよ。
おまえの思ってる鬼じゃなくて、俺らみたいな。
良かったな。」


ハイィィィ?!

イイの?!
ソレ、イイのぉぉぉ??!!

うさぎや黒曜みたいな、って…



え?

じゃあ…


「俺はオニだケド、俺のままってコト?」


このまま。
俺のまま。

うさぎの傍に…

ひょっとして… ずっと…?