(ソレだ─────!!)


景時の瞳が、レーザーを発射せんばかりに輝いた。

そーだよ、携帯だよ。

なんで今まで気づかなかったンだ?

俺はバカだ。

うさぎが携帯持ってくれりゃ、散歩もアリじゃん。



いやいや、やっぱナシだケド。
家出なんて、もっとナシだケド。

1㍉くらいならアリじゃん。

スゲぇよ、小鞠ちゃん。

君は神だ。

期待に満ちた目で、うさぎの返事を待つ景時と小鞠。

だがうさぎは、二人を絶望の淵に叩き落とした。


「それは、海を越えても声が届くものなのか?」


((もはや、散歩じゃねぇよ…))


いや、アリマスケドネ?
そーゆー携帯。

でも、そーゆー問題じゃねーだろ。

海外とか、散歩の範疇超えてンだろ。