「えっ!!!!」


香は今の情況に驚いて、腰を上げていたのを、尻餅をついてしまった。


男はニヤニヤして、香を見ている。


「ねぇ?覗き見?あっ。覗いてないか。盗み聞き?」


男は、ははっと声を出して笑った。


「ちっ、違うから!」


香は声が裏返る。


「そんなに焦らなくても。面白いね。」


はいっ。と、言って尻餅をついてる香に手を差し伸べた。