「先輩ってさぁ?僕のと~っても可愛い笑顔を見て何も思わない訳?」


悠哉は何とも思わないのが不思議で堪らないのだ。


この可愛い顔と、言葉で何人の女を落としてきたことか。


「ま、可愛いと思うよ。その可愛さで、女の子もほっとかないでしょうね。」


香はカッコイイと友達と騒ぐ事はたまにあるが、可愛い男には疎い。


何も感じないと言ったほうがいいだろうか。


あー。可愛いねぇ。程度なのだ。


「そうだよ?僕が微笑むと女なんてすぐ、落ちてくれるんだ~。」


悠哉は楽しそうに笑う。