「ふーん。先輩なんだ。僕さ、名前覚えるの苦手だから先輩って呼ぶね。」


悠哉は実際、女を名前で呼ばない。


昔、女に間違えて、別の女の名前を言ってしまいビンタされたことがある。


僕の可愛い顔がぁ。なんて、凹んだのをねに持っているのだ。


香はそんなこと気にする事はなく、気になっていることを口にした。


「いつから、私がここに居ること気づいてたの?」


気づいてたんならやめてくれたらいいのに。


「うーとねぇ。僕らがキスしてたときに先輩、最悪って言ったでしょ?僕、耳良いから聞こえたんだよね♪」