目が覚めると、既に杏花と斗賀の姿は無く
時間を確認すると、午前8時20分。
こんなにゆっくり寝たのは久しぶりだ。
杏花が起き出したのも気付かないくらい熟睡してたなんて。
余程疲れが溜まっていたのか、
今の俺はそれが完全にリセットされたようで清々しい。
やっぱり俺のとっての活力源は、杏花だって事だな。
俺は軽くシャワーを浴びて、杏花達がいる階下へと向かった。
「あっ、おはよ」
「おはよ。いつ起きたんだよ」
「ん?ちょっと前かな?斗賀がお腹空いたって泣いたから」
「………泣いた?」
おいおい、杏花が起き出したのもそうだけど
斗賀の泣き声なんて聞こえたか?
俺が眉間にしわを寄せていると、
「そんな顔してないで、ご飯にしよう?」
「あっ、………ん」
「要、悪いんだけど、斗賀を見ててくれる?」
「ん」
杏花は俺らの朝食を準備する為、キッチンへ。
斗賀はベビーチェアーに座り、玩具で遊んでいた。