「ちょっと、ヤダっ////」


「シッ!斗賀が寝てるから」


「………う、うん」


さっきまで寝ていた斗賀。


それを起こして風呂に入った俺ら。


けれど、斗賀は寝足りないのか、


それとも気持ち良すぎて眠くなったのか。


気持ち良さそうにウトウトしている……俺の腕の中で。


俺に背を向けたまま、照れている杏花。


もう何十回、いや何百回?……裸を見ているというのに。


そんな愛らしい妻の耳元に背後から囁きかける。


「妊娠線、出来てないみたいで安心した」


「えっ?」


「背中は白くて綺麗だから……」


「ッ!//////」


「胸とお腹は?………出来てるのか?」


「…………ううん。要のお陰で1つも出来てない」


「そっか、………安心した」


「あ、……ありがとうね、ッ/////」


肩越しに礼を口にした彼女。


ほんの少し顔を傾けたその一瞬を俺は逃さなかった。


ほんのり桜色に色づいた頬にそっと口づけた。


ヤバッ、ここでそんな攻撃、マジ勘弁。


「杏花、斗賀がのぼせる。出るぞ」


「あっ、うん」


斗賀を出しにして、俺は気持ちを切り替えた。