−−ガタッ−−


椅子をひいて、席に座る。

まだ先生は来ていないため、教室は騒がしい。

…色々な声が混ざって、頭がクラクラするよ

煩いのに慣れてないからかな?

「なな、大丈夫か?」

隣に座っていた瑠斗くんが、心配そうに私の顔を見て問いかける。

「え? 何が?」

‘大丈夫?’の意味が分からない。

「顔色悪いぞ? 具合悪いのか?」

嘘っ!? 私って、顔にでるタイプなのかなぁ?

「あー、平気だよっ!」

嘘。本当は頭がクラクラしますw

「そうか。ならいいんだけど……あっ」

ん?

「ななちゃーん!」

瑠斗くんが何か言いかけたとたん、美架ちゃんが私を呼ぶ。

「美架ちゃん、どうしたの?」

「学校終わったら私と光と瑠斗でお昼食べに行くんだけど、ななちゃんも一緒に行かない?」

ニコッと笑う美架ちゃん。

えっ……私なんかが、一緒に行ってもいいの?

「俺もソレ言おうとしたところ。ななも一緒に行こうぜ」

と、瑠斗くん。

こういうの初めてで、よく分からないけど、行きたい!

「うん。行く!」

「良かった。じゃあ行こうね!!」

と、美架ちゃんは言って席に戻った。

楽しみだなぁ…!!