「えー、平山怖い」

「ていうか何、ほんとに来たの」

「うん。お邪魔しまーす!」


部屋、片付けといてよかった。

いくら中田とはいえ、同い年の男の子なわけだし。部屋が汚いイメージをつけられるのはごめんだもん。


「平山の部屋どこー?」

「二階に上がって左。他の部屋入らないでよ」


飲み物を用意するためにキッチンに。

そしてふと思った。

あれ、ケーキとか用意するべきだったかな。


中田は今日誕生日で、あたしに祝われるためにここに来たんだから、ケーキぐらい…

いや、でもおかしいか。

彼女でも何でもないし。


あたしがケーキを用意する必要はない、よね?

相手中田だし。

いっか。