―ピンポーン
お兄さんが出ていった数秒後、またチャイムが鳴り響いた。
忘れ物かな?
「はーい!」
さっきのお兄さんだと思ってドアを開ける。
さっきのこともあるから、そりゃあもう、超笑顔で。引きつるくらい笑顔で出た。
―ガチャ…
「うっわ、超笑顔!」
「は?」
そこにいたのはさっきの爽やかな宅急便のお兄さんじゃなくて、あたしを見て笑ってる中田だった。
「今日は機嫌いいんだ?」
「…よくねーよバーカ!!」
あたしは数秒前、あんたのせいで穴があったら入りたいくらい恥ずかしかったんだからね!
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