「ゆりさん。もしかして彼氏さんですか〜?」

「違うで〜あいつ拓斗って言うんやけど、まだ高校3年で!あいちゃんと4歳しか違わんし…」

笑いながら言うゆりさんに驚きを隠せなかった。


「そーなんですかっ!?てっきりゆりさんの彼氏さんかと思ってましたよ〜。」

「ないない、いとこやし。あいちゃんの親戚で?…あいちゃん付き合っちゃってや!」


「ないです!ないです!」


からかいながら言うゆりさんに必死に断った。





心のどこかで「カッコいい」って思う自分が居たから…一目惚れしてしまった自分が居たから…


式場に行ってからの事はよく覚えてなかった。

ウェディングドレスがとても綺麗だったのは覚えてるけど、隣のテーブルではなす拓斗さんが気になって、ご飯も全然食べれなかった…。




1日の恋だと思っていた。