「ねぇ、格好良くない?」
「だよねだよね! あたし超タイプっ」

女子達が頬を可愛らしい桜色に染めながら、目は野獣のように輝かせて転校生を見詰めている。


転校生の爽やか少年は、自らを矢野俊斗(ヤノ シュント)と名乗った。
担任に促され、俺の後ろの席に座った。