美羽が、「嫌じゃなければ、矢野君も一緒に食べよ?」と昼飯に俊斗も誘ったので、俺は弁当を見せ付けながら食ってやった。 屋上で食べてたんだけど、風が強すぎて俊斗ののりたまが飛ばされてった。 マジ泣きしそうな俊斗に、優しい美羽は卵焼きを分けてやってた…… ヤキモチなんて妬かないさ、うん。 ……と、まぁ、そんなこんなで、空が茜色に染まる頃。 俺等は廊下を歩いていた。