「今日も、会えない……?」






近くにあったメモ帳を破り、

《ごめん、会えない》

と書いてドアの隙間から出す。






「……そっか。


 また、明日も来るから……



 会えるようになったら言って」






ごめんね。


まだ、勇斗はあたしのこと

好きでいてくれてるのかな…‥…





あんな事件さえなかったら。