『…そういえば、例の1年生はどうなったわけ?』




ふと、思い出したように私の目を見つめて亜衣子ちゃんがそう呟いた。




その時、




『遥(はる)くん、いますかぁ〜?』





教室の入り口のほうでそんな、かわいらしい声が響いた。