『…バカだろ!優芽のことだから、何か早とちりしてるだけだって、それに……遥斗は、本当にこのままでいいのかよ?』 ピクリ オレの言葉に遥斗は、反応をしめした。 『…っ』 『…お前があんましグダグダしてるならマジで優芽は、オレがもらうからな』 それだけ言い放つと遥斗の側を離れ、練習を再開するオレ。 …まぁ、これだけ言えば、遥斗も動くだろうな。 …オレって、結構お人好しだよな… 軽くため息を溢しながら、ふと、そう考える。