生徒会役員の顔合わせがあるからと担任に告げられて、放課後の校舎の最上階、一番端の教室に向かう。
あたしがそっとドアを開けると、窓際で明るい日差しを背にして立っている人影があった。
あたしは、他に誰もいないのかと生徒会室を見回した。
「まだ誰も来てないよ」
あたしの考えていることが判ったのか、そう言ったのは、秘密基地の男の子。
「会長、ですよね」
「そうだよ、莉子」
彼はあたしに近づきながら、柔らかく微笑んだ。
目を奪われる。
息を飲む。
懐かしさで、胸がいっぱいになる。
あたしがそっとドアを開けると、窓際で明るい日差しを背にして立っている人影があった。
あたしは、他に誰もいないのかと生徒会室を見回した。
「まだ誰も来てないよ」
あたしの考えていることが判ったのか、そう言ったのは、秘密基地の男の子。
「会長、ですよね」
「そうだよ、莉子」
彼はあたしに近づきながら、柔らかく微笑んだ。
目を奪われる。
息を飲む。
懐かしさで、胸がいっぱいになる。