久しぶりに秘密基地で遊んだ夢を見た。

目覚めた時に、やけにはっきりと夢の内容を覚えていた。


まだ幼稚園児だった頃、ひとつ年上の男の子とよく遊んでいた。

母親同志が友達だったのだ。


彼の家族が住む家の植栽と物置小屋の隙間に、一畳ほどのスペースがあり、そこにおやつや玩具を持ち込んで秘密基地ごっこをよくやっていた。


『―――誰にも言うなよ』

もしかしたら、母親達は承知の上で子どもの好きなようにさせていたのかもしれないけれど。