翌日、放課後。
あたしは鼻唄を歌いたいくらい浮かれた気分で生徒会室に急いだ。


カラオケに行こうと誘ってくれた友達にも、生徒会の仕事があるからと断った。
生徒会執行部なんて雑用係だ、と思ってる友達には
「莉子って意外とマジメだったんだ」
と驚かれた。


校舎の最上階、一番端の教室。
一般の生徒は寄り付かないから、廊下はしんと静まり返っている。


ドアに手をかけ、中に入る。

(今日は、一番乗り)