『いいか、この場所は絶対誰にも内緒だぞ』


「内緒?」


『そうだ、みんなが知ってたら秘密基地にならないだろ?』


そう言って笑う男の子の顔を、今でもはっきり覚えている。


“秘密基地”という響きにドキドキしたのは、もう10年も前のこと。