いただきます、と手を合わせて絢那はプリンを口へ運び始める。



「そっか、辰樹か。それで?」

「それで?も何もないよ!2週間の付き合いで「もう無理なんだ」ってなんなの!」

「なにが無理なの?」

「性格が合わないって!!」



思わずバン、とテーブルを叩いてしまい、周囲からの目線が痛々しく注がれた。

「すいません気にしないでください」と周りに告げる絢那に、私はお構いなしに話を続ける。



「2週間で私の何がわかるの?もー、男って意味わかんない!ずっと一緒だからとか、3日前までは言ってたくせにいきなり振ったりさ!!」



一気にしゃべると頭が酸欠になり、一旦落ちついて深呼吸をする。

呼吸じゃなくて、大きなため息か。